ピピピ通信

日々、企んでいます。

オオクワガタを採りに旅をした話






夏といえば?

そう、カブトムシ。



男といえば?


そう、カブトムシ。



では、夏に男である我々がすべきこととは?



そうですね。

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オオクワガタ採りです。



異論は認めません。


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という訳で、僕らは大阪は能勢町に来ました。



めんどくさかったので説明端折りましたが、ここ、大阪能勢町は日本でもオオクワガタが沢山採れるスポットとして有名らしいです。

「オオクワガタ めっちゃ採れる」と検索したら出てきました。

便利な世の中です。




「おっしゃあ!!!!オオクワガタ採りまくって、その辺のガキに売りつけたんでェェェ!!!!!」と、声を高らかに意気込んだものの、メンバー達はあまり乗り気ではない様子。


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「明日テストやし、できれば早く終わらして欲しい」



「オオクワガタってめちゃくちゃ警戒心強いんで採れないと思いますよ」


「なんで、オオクワガタ採るんすか?」




「…………………」





車から放り落としたろうかと思いましたね、ええ。




「てめぇら、オオクワガタ取れるまでマジで帰れると思うなよ。一生、この山中でオオクワガタ追う生活を余儀なくさしてやる」




若干、険悪なムードの中、まずは罠作りの行程です。



バナナを刻み、焼酎に浸し、発酵させる。

これだけで、釣りで言う撒き餌になる訳ですね。釣りわからない人には怪しげな洗剤とかを「まあ、すごい」とか言って購買意欲高めようとするサクラな主婦とでも思ってください。
余計、分かりづらいな。


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おじさんに許可を取り、その辺のクヌギの木っぽい木にこの撒き餌を擦りつけ、夜がふけるのを待ちます。




せっかくなので、近くの温泉に向かいデトックスをします。

日々のストレスとか毒素がどんどんと身体から出て行き、このまま一泊したくなり、オオクワガタとかもうどうでもよくなってきました。

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「行くで、みんなー」

「じゃあ、ソファから立ってくださいよ」

「行くやで、みんなー」

「ソファで目を瞑りながら言わないでください」


「立てボケ共!!!行くって言ってんだろ!!!!」




「お前が立てよ、まず」





しぶしぶと立ち上がり、罠を仕掛けたスポットに出掛けた僕たち。



さて、その結果は………?









マジで一匹も虫がおらん。




カブトムシやクワガタムシ、カナブンですらいない。


見つけたのはめちゃくちゃ気色悪い蛾一匹。



え?ちょっと待って?



予想外、予想外、予想外。




クワガタムシ、カブトムシがいないのは最悪の展開として予想してましたが、カナブンすらいないって……。






『って、カナブンだけかーーーい!!!!!
こんなもん、ウチのアパートでも採れるわ、アホか。
って訳で僕らは車で
KANA-BOONを聴きながら帰路についた訳ですね 笑
トホホ( i _ i )』

っていうクソみたいなオチを用意していたのにそれすらも出来ないとは………。



今のところ僕らの手元にある虫の画像は昼間に見つけたナナフシの画像と馬鹿でかいナメクジの画像と先日奈良に行った際に見つけたノコギリクワガタのメスの画像だけです。

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駄目だ。


これじゃあ、オオクワガタとのギャップが激しすぎる。



「どうする?」
「うーん」

緊急サミット開催。


「あれは?昼間寄った世界のカブトムシ、クワガタムシショップで撮った写真からオオクワガタの写真貼って、さも俺らが捕まえたみたいな記事にしよう」




「クソみたいな案だが、採用。ちょっと撮った画像見せて」



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「お前、コーカサスオオカブトばっかり撮ってんじゃねえかよ!!!いねえよ、野生で!!!」




「だってカッコ良かったから」




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店です。
ずっとカラスがとまってました。
怖かった。





このままでは引き下がれないので、クワガタがめちゃくちゃ採れるスポットを他に探し、そこを目指し車を走らせます。



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夜中の2時。
ここからが本番です。
懐中電灯片手にクヌギとその樹液を探し、我々は歩きます。



「こことか、めちゃくちゃ樹液出てますよ」

「あ、これ、クヌギやん」


深夜ということもあり、なんだかテンションが上がってきました。


しかし。



何故か一匹も虫がいない。



カナブンもいない。



めちゃくちゃ樹液出てますやん。
めちゃくちゃ樹液の匂いしてますやん。

竹やぶが近くにあるクヌギの木にはクワガタがよくいますという情報。


いや、竹の隣のクヌギですやん。


めちゃくちゃ樹液出てますやん。




マジでふざけんなよ。
書けないよ、こんな結果じゃ、みんなを納得させる記事書けないよ!



「紙粘土とかでオオクワガタ作ってみる?今から」


「あー、モーターとかつけてツノとか脚動くようにしよかー」



疲れと眠気とプレッシャーから訳わからんことを言い始めてしまいました。



次第に夜は開け始め、今回の企画は不発どころじゃなく失敗に終わりました。



僕に残されたのはこの残念な旅路をいかにおもしろく記事にするかという無理ゲーな仕事だけ。



こんなことなら、コーカサスオオカブト買っとくんだったぜ 笑


トホホ( i _ i )( i _ i )







完!!!






これが初記事だってよ!!
幸先悪いな!!!!!!

いぇーーーーい!!!!!!